音楽療法のHow To

人間の成長と音楽の関係とは?│音楽が人間に与える精神・心理的影響とは?

私達人間は、音楽にあふれています。

もちろん一般的な楽曲もそうですが、自然や生活の音も音楽に含まれるかもしれません。

そんな身近な音楽に私達は、感情を刺激されることも少なくありませんよね。

そんな、音楽が人間に与える精神・心理的影響について紐解いていくため、今回は人間のステージや環境と音楽の関係について解説します!

胎児と音楽

胎児には音楽は聞こえるのでしょうか?

実は、胎児の頃から、母親の体内で様々な音をききながら10カ月を経て人間として誕生するのだが、様々な音とは、母体の心鼓動規則的でリズミカルな音母体の腸のグル音羊水の波動音、そして母親の話し声周囲の話し声などです。

外界の話し声が胎児に聞こえるかについては、先般、NHKアナウンサーの妊婦が、婦人科医受診の際に、膣内にマイクを挿入して医師との対話を録音したが、明瞭に対話が聞きとれた事実があるので確かです。

母親が男の子がほしい、とつぶやいた言葉が、胎内の女児に聞こえたとしたら、胎児の心は傷ついてしまうかもしれません。

胎内で発育する間に、リズミカルに刻々と鼓動する母の心音は、胎児の心を安定させるでしょう。

生誕後の音楽

生誕後、母や周囲のあやし声子守歌玩具の音色周囲の自然音その他の雑音を絶えず耳にしながら発育してゆきます。

赤ん坊が泣き出した時、母のあやし声が泣きやませるのに最も効果的とされているが、母と子の心の交流がすでに存在するからでしょう。

幼児期の音楽への関心

幼児期からは、故郷の自然音一海鳴り山鳴り祭のはやし太鼓歌声わらべ唄地唄など、また現代ではテレビ・ラジオの騒音などを耳にしながら育ち、次第に音楽に興味を持つ様になります。

そして、曲、楽器の好き嫌いも出現し、好きな曲を聞いたり、歌ったりして、心のくつろぎや、発揚、また嫌いな曲は騒音に等しく、気持をいらだたせる様にもなります。

また自分の心境によって選曲もする様になります。

学校での音楽を学ぶ

幼稚園、学童期からの学校教育で音楽は授業として存在するので嫌いな子でも音楽に接しざるを得ない環境におかれます。

授業外でも校歌は必ず唱わねばならないし、音楽を回避して過ごす訳にはいきません。

若者と音楽

最近はウォークマンが全盛期で、好みの曲を雑踏の中でも人に迷惑をかけずに聞くことが出来るから、若者たちは好みの曲を聞きながら毎日暮しています。

その中には、聞きながら受験勉強をする子供たちが存在するが、音楽の規則的なリズムが記憶をはかどらせるという場合もあるそうです。

中年以降の音楽の楽しみ方

中年以降になると、心身の疲れを癒やすために好みの曲を楽しみます

入眠のために音楽を聴いたり、 コンサートに行ったり、自ら演奏したりして楽しむという音楽を趣味としている人たちもいます。

カラオケブームも音楽に親しむ機会を多くさせています。

日本と海外の音楽のふれあい方

ところで、選曲については、日本人のクラシック人口は2%程度とされている(キリスト教人口は5%位)ので、日本人がクラシック曲を好む事は少なく、演歌やニューミュージック、故郷の歌、フォークソング、などが多く好まれている様です。

この様に現代の日本においても音楽は生活の一部と考えてよい程、日本人にとっても、普及している訳だが、世界のどの国においても、人間と音楽の結びつきは密である事は申すまでもない。

欧米の音楽の歴史をみても、古代エジプト人は、音楽は神の声、神との交流の手段、病いに罹れば神の怒りにふれたと認識して、祈りと音楽を捧げて神の許しを乞うたという。

またギリシャ人は、「音楽は人間の魂の奥底にまで浸潤し人の心をゆさぶる」という表現をして、病んだ心を癒す手段として音楽を用いたのです。

音楽は人生そのものとも言える

いかがだったでしょうか。

作曲家や演奏家の心の表現でもある訳で、その音楽すなわち歌声、楽器演奏もすべて人間が造り出したものであり、人間にとって音楽は人生そのものと見なす事が出来るのではないだろうか

最後までご覧いただきありがとうございます。