音楽療法のHow To

楽器をはじめるなら何歳からがいいの?

子ども達への「教育」の一環として、挙げられるのが「音楽教育」です。

なるべく早い段階から音楽に触れ合わせることで、子ども達の人格や能力形成に好影響を与えることを目的としています。

今回の記事では、楽器演奏によって得られるメリットと適した年齢やおすすめの楽器を紹介していきます。

楽器をはじめるなら何歳からがいいの?

楽器演奏ではどんなことが得られるのか

楽器演奏では、目には見えにくい人間の「精神」や「」に好影響を与えます。

その理由は以下の通りです。

楽器演奏で得られるメリット①ストレスが解消される

楽器演奏をすることで、ストレスを解消することができます。

その理由は「マインドフルネス」状態になれるからです。

マインドフルネスとは、今この瞬間に意識を向けていく生き方のことです。ストレスとは過去の失敗を後悔したり、未来に何が起こるのか分からず悩むことで発生するので、マインドフルネスが効果的と言われています。

ただひたすら、現実に集中して鬱屈とした思いを音楽に思い切り込めることで、ストレス解消へと繋げていくのです。

楽器演奏で得られるメリット②感情が豊かになる

楽器演奏を行うことで、感情が豊かになります。

音楽は曲からイメージを受け、自分なりに解釈した上で表現するのが一連の流れです。

好きな曲を、自分なりの解釈で自由に表現していく。こうすることで人間の「一次感情」いわゆる、喜びなどの原初的な感情が著しく刺激されます。

音楽を通して聴く側だけではなく演奏する側も心地よい気持ちになれるので、一挙両得です。

楽器演奏で得られるメリット③リラックス効果が持てる

楽器演奏は、リラックス効果をもたらすと言われます。

その理由は「ゆらぎ」です。

ゆらぎとは、音楽の規則的なリズムに含まれている不規則な部分のことを指します。

実は、人間の「生体リズム」にも、このゆらぎを含んでいると言われています。

そして、音楽と人間に生体リズムが反応しあうことによって生まれるのがリラックス効果です。

ちなみに、ゆらぎは「クラシック音楽」や「大自然の音」に多く含まれており、決して実生活とかけ離れているモノではありません。

楽器演奏をはじめる年齢

結論から先に申しますと、音楽をはじめるのに「この年齢からでないといけない」という明確な基準はありません。

ただ、よりよい効果を望むためには、なるべく早い年齢からの方が良いと言われています。

  • 0~4歳⇒音楽そのものを好きになるか嫌いになるかの境目。
  • 2~3歳⇒音楽に関する早期教育をはじめるのに最適な年齢。
  • 4~7歳⇒楽器をはじめるのに適した年齢。早い程、脳の発達に影響する。

平均して、7歳以下からはじめる方がベストだと言うことが分かりました。

特に、0~4歳の期間に関しては「音楽体験」をそれとなく行うことが必要です。

また、2~3歳に関しては楽器演奏まではいかないまでも歌に触れ合う機会を多く設けることが大切となります。

しかし、ある程度の成熟した年齢であっても、楽器演奏で得られるメリットはあります。

  • 同じ趣味の仲間を得ることができて、話が広まる
  • 身体の健康機能を回復させることができる

後者の理由はどういうものなのでしょうか。楽器演奏にあたっては「姿勢を正しくする」「長時間立ち続ける」「息を大きく吸い込む」と言ったような、普段では意識しない身体の動きを行うことが必要です。

それがなまった身体をほぐし、健康を育むきっかけになります。

楽器演奏をはじめるのにおすすめな楽器とは

今回のおすすめの楽器を紹介するにあたっての基準は、以下の通りです。

  • 幼い子供を中心にする⇒1番影響を受けやすい年頃ため、変化が大きいと解釈したから。
  • 取り組みやすい楽器を選ぶ⇒「演奏できたらカッコいい」よりも「長く続けられる」のかをメインにした。
    得られる効果を大きくするために。

おすすめの楽器①ドレミパイプ

ドレミパイプとは、アメリカで生まれたチューブ型の楽器のことです。

その名の通り「ドレミ」の音程で調律されており、リズムに合わせて演奏することでメロディーが奏でられるようになっています。

ドレミパイプの長所は以下の通りです。

  • 柔らかい素材でできている⇒ケガをすることがないので、安心して演奏ができる。
  • リズム感と音感を身を持って体験できる⇒楽器演奏だけではなく、運動やコミュニケーションの面でも活かすことができる。

後者の運動やコミュニケーションでも活かせるとはどういう意味でしょうか。

運動やコミュニケーションに共通していることは、どちらもテンポが要求されていることです。

効率よく動くには、テンポを安定させることが求められます。

また、相槌や話の間を伺うためにもテンポを掴むことは大切です。

このようなメリットが多くあるからこそ、ドレミパイプは「知育楽器」としての評価が高いと言えます。

おすすめの楽器②フレームドラム

フレームドラムとは、アジア・ヨーロッパを中心に広まった世界最古の片面太鼓のことです。

見た目の構造とは裏腹に、多彩な音が出せるように作られています。

最高で左右8本の指を使って演奏し、叩く場所や叩き方によって様々な音を出すことができるのが特徴的な楽器です。

但し、その分扱いが難しい楽器でもあります。上手くリズムにのせないと「音のウネリ」を生みだすことができません。

しかし、苦労して習得した先に得られるものも大きいです。その理由は以下通りになります。

  • 音が第1チャクラに響く⇒チャクラに響くことで「生命エネルギー」の活性化に繋がる。
  • シンプルなリズムを繰り返す⇒リズムの繰り返しによって潜在的なストレス開放に繋がる。

また、フレームドラムは西洋の打楽器に比べて、豊かな倍音を持っています。それは身体に直接心地よく響くので「リラックス」効果にも繋がります。

習得方法は難しくても得られる効果は大きいので、チャレンジして欲しいです。

おすすめの楽器③サウンドシェイプ

サウンドシェイプとは太鼓の種類の1つです。

5つの異なる形(丸、三角、半円、正方形、長方形)をしています。

このサウンドシェイプの魅力は、弱い力でもしっかりとした音が出せるという点です。

通常の打楽器はある程度の力がないと、充分な音を出すことはできません。

しかし、サウンドシェイプはバチを握る力と叩く力が弱かったとしても、充分な音のフィードバックが見込めます。

おすすめの楽器④クワイヤホーン

クワイヤホーンは、通常8本セットになっている楽器です。1本で「吹き音」「吸い音」の2種類の音を出すことができる優れモノの楽器となります。

1人でも充分楽しめますが、クワイヤホーンの真骨頂は1人1音ずつ担当して集団でのファンファーレを行えることができる点です。

楽器自身の扱いも比較手に簡単な部類に入るので、遊びを通じて集団としての振舞いを学ぶのにもってこいの楽器になります。

実際に楽器演奏を始めてみたらどうなったのか

私自身、月何回か「アルトリコーダー」で曲を吹く機会を設けています。

但し、はじめた頃は趣味を増やしたかったからという理由で、音楽がもたらす効果は特に意識していませんでした。

しかし、今回の記事を書くにあたって調べていく内に楽器演奏による効果を実感しました。

元々、私は音楽が得意ではありません。特に楽器演奏が苦手です。だがらこそ、音楽記号も分からないし、正確には吹けませんでした。しかし、演奏中はとても心地が良いです。「きれいな音を奏でたい」「正確に吹けるようになりたい」そんな明るい思いが心にあふれてきて、余計な雑念や心配事は消え去っていました。

記事の序盤で書いたように、今一時だけを考えることができ、ストレスを感じずに済みました。

あまり年齢を意識することなく、心の赴くままに、楽器演奏に取り組んでみると良いでしょう。

興味を持ったときが始めどき

「楽器をはじめる」というテーマに対して、今回は「効果」「年齢」「楽器」の3つの観点を中心に見ていきました。

基本、早くはじめない限り効果が見込めないと言う訳ではありません

その上で、今回の記事で楽器演奏に興味を持てた方は、取り組んでみてはいかがでしょうか。