音楽療法は、子どもの「発達支援」「学習支援」に大きな影響を及ぼすことが解明されています。
しかし、子ども達が音楽に興味を持たないと、思ったような効果を見込めないのが事実です。
そこで、今回の記事では、小さな子ども達に受け入れられやすい可愛らしい楽器「サウンドシェイプ」を紹介します。
音楽療法におすすめの楽器 〜サウンドシェイプ〜
サウンドシェイプとは?
サウンドシェイプとは打楽器の一種で「太鼓」の仲間に分類されます。
しかし、太鼓系の楽器は単体販売が多く、高価なものがほとんどですが、サウンドシェイプはこれらにくらべて比較的に安くて、コストパフォーマンスも良いです。
サウンドシェイプの構造
サウンドシェイプは5つの異なる形の太鼓を1セットとして成り立っています。
その形は「長方形、正方形、円、三角形、半円」が主流です。
外側のフレームはカラフルな木材で囲われており、また真ん中の叩く部分は透明なフィルムで作られています。
サウンドシェイプの魅力
サウンドシェイプの魅力は音の「フィードバック」が大きいことです。
フィードバックとは簡単に言うと「音の跳ね返り」を意味する言葉です。
サウンドシェイプは弱い力で叩いても大きな音が出るため、自分の身体中に音が響き渡る感覚を味わうことができます。
サウンドシェイプは、あまり力まずとも手軽に気持ちよく演奏できるので、老若男女問わず楽しめる楽器です。
サウンドシェイプを音楽療法に落とし込んで考えてみる
サウンドシェイプは、手軽に演奏できる楽器だということはお分かり頂けたでしょう。
では、その利点が音楽療法ではどう影響してくるのかを見ていきたいと思います。
サウンドシェイプは「リトミック活動」に役に立つ
サウンドシェイプはリトミック活動に役に立つと言われています。
リトミック活動とは、伴奏に合わせて楽器を演奏したり、身体を動かしたりするような音楽療法における「教育」のニュアンスが強い活動のことです。
リトミック活動は音楽に合わせて、身体でイメージを「表現」することや心と身体の「バランス」を取ることを大きな目標としています。
そして、サウンドシェイプはリトミック活動に非常に適した楽器だといえます。
手軽で扱いやすく、簡単なリズムなら演奏しやすいので、身体を動かして表現していく際にも支障をきたすことはありません。
また、どんな動きをするのかを考える「創意工夫」の能力も活性化されるので、わりとバリエーションが広い楽器なのです。
サウンドシェイプは「リズムセクション」の中身を考える上でも、創意工夫の力が鍛えられる
サウンドシェイプは、リズムセクションの内容を考える際にも創意工夫の力が鍛えられます。
リズムセクションとはその名の通り、リズムを受け持つ部分を指す言葉です。
例えば、サウンドシェイプでは、変則的なリズムを表現するのは難しいでしょう。
何故なら、微妙な力加減が要求されるサウンドシェイプでは、変則的なリズムを連続で表現するのは難しいからです。
うまく表現するには、相応の練習が必要になると考えられます。
しかし、その辛い練習の壁を乗り越えた先には、清々しい達成感が待っていること間違いなしです。
サウンドシェイプは、教育的要素が強い

サウンドシェイプは数ある音楽楽器の中でも、特に教育的要素が強いことが分かりました。
視覚的にも楽しませる要素が強いので、小さい子ども達に向けての音楽療法にふさわしいことが記事を通して伝わったでしょう。
これから音楽療法を試したいと考えている人は、是非サウンドシェイプにチャレンジしてみてください。