音楽の持つ力を利用して、人々に癒しをもたらす「音楽療法」には様々なアプローチがあります。
その1つが「楽器演奏」です。
しかし、楽器と言っても、その種類は膨大で、選択は困難を要します。
そこで、今回の記事では、音楽療法におススメの楽器「フレームドラム」について取り上げていきます。
音楽療法におすすめの楽器 〜フレームドラム〜
フレームドラムとは?
フレームドラムとは、アジア、ヨーロッパを中心に存在している楽器です。
その種類は14種類以上あるとされており、「タンバリン」もその内の1つです。
フレームドラムの歴史
フレームドラムは、世界最古の片面太鼓とされ、その歴史は「メソポタミア文明」期まで遡ることができると言われています。
元々は儀式のために使われていたのが始まりですが、それが次第に、民謡や踊りの際の打楽器として用いられることになりました。
フレームドラムの構造
フレームドラムの構造は至ってシンプルです。
10インチ~22インチの円形のフレームの片面だけに皮を貼り、それで完成です。
ちなみに皮の種類は「牛、山羊、魚」など様々です。
フレームドラムの使い方
フレームドラムの使い方は、「タンバリン」と似ています。
しかし、タンバリンとの違いは、ただ、手で叩くのではなく、左右の指、最高8本を用いて叩き、演奏していくことにあります。
そのため、かなりのリズム感とそれを長時間維持する体力が必要となる楽器です。
フレームドラムが奏でる音
左右8本の指を使うだけあって、フレームドラムの音は、その見た目の単純構造からは考えられないくらいの多彩な音が出ます。
しかも、叩く場所や叩き方によって様々な音を奏でることができるのです。
つまりは、ただ単純に叩くだけでは、良い音を奏でることができません。
しかし、上手くリズムに乗って打つことができれば「うねり」が生まれ、音が音高の変化なしに長く音が持続される「ドローン」状態となり、音の響きが長く感じられるようになります。
フレームドラムの音の効果を音楽療法に落とし込んでみる
フレームドラムが様々な音をもたらすことは分かりました。
では、その音を音楽療法に落とし込んだ場合、どんな効果が期待できるのかを「演奏を聴く」「演奏を行う」観点から紹介していきます。
フレームドラムの音を聴くと生命エネルギーの活性化に繋がる
フレームドラムの音を聴くと、生命エネルギーの活性化に繋がります。
その理由は「チャクラ」です。
チャクラとは人間のエネルギーが出入りしている場所のことを指します。人間はチャクラを起点として、活力を生みだします。
そして、フレームドラムの音はそんな「人間の心身両面の部分を整える」とされている「第1チャクラ」を活性化させることができるのです。
音楽療法の目的に「健康の維持」「心の安定」があります。
つまり、フレームドラムの音を聴くことによって、この2つの目的が叶うと考えられるのです。
フレームドラムを叩くとストレスの解放に繋がる
フレームドラムを叩くとストレスの解放に繋がります。
その理由は「リズム」にあります。
フレームドラムそのもののリズムはあまり複雑ではなく、とてもシンプルです。
そして、シンプルなリズムは「鎮静効果」があると言われています。
だからこそ、シンプルなリズムを繰り返し奏でることで、潜在的なストレスを和らげ、その思いから解き放たれることができるのです。
リラックスのできる楽器

フレームドラムの使い方や効果を音楽療法に落とし込んで見てみました。
フレームドラムの扱い方そのものは「難しい」分類に入ります。
しかし、フレームドラムの音は、身体に直接、心地よく響くので、とてもリラックスできるのです。
音楽療法に携わっている人もそうでない人も、その効果を実感していただくためにも頑張って欲しいと願っております。