「なに?」と思われると思いますが、簡単に言うと、音楽の特性(おいおいお話させていただきますね)を利用して、全ての方々が「より良く生きる」為に病院・高齢者施設・障碍者施設・地域などで実施されている療法の事です。
もしこの世から音楽が聞こえなくなったらどうなるでしょうか?

朝、目覚まし時計のアラーム音を好みの曲に設定していませんか?
お目覚め後、早速ノリノリの曲を流して洗面・身支度。テレビのニュース開始を告げるのも音楽!
最新のニュース・芸能関係のニュース・天気予報等、自然に何かしら音楽が流れていませんか?
さあ、いざ出勤!イヤホンを耳に駅へ。電車を待つ間も音楽を聴きながら、満員電車も好きな曲を聴きながら耐え忍んでおられるのでは?
会社・商店・食堂・電車の発着を知らせるにも音楽が流れています。
コマーシャルに使用されている曲や、クイズ出題時や場を盛り上げる時にも何らかの曲が流れています。
喫茶店やレストラン、ファミレスでも何らかの音楽が自然と流れています。
スーパーに買い物に行ったら午前と午後、さらに夕方に聞こえてくる音楽の違いに気づいておられますか?
そうそう、銀行でも何か聞こえていませんか?
学校で掃除時間に流れる音楽、下校時に流れる音楽(ちなみに私の小学校ではニニ・ロッソのトランペット演奏の曲が流れていました。この曲を聴くと今でも懐かしく思い出されます)等々、キリがありません。
テレビからは、どうでしょうか?

白い犬が父親で有名な携帯電話のCMで使用された曲は、プロコフィエフ作曲の「ロミオとジュリエット」から。さらにその後にチャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」からの金平糖の踊り」が流れていました。
最近では乾燥機のCMでショパン作曲「雨だれ」、過去には裂けるチーズのCMでブラームスの「ハンガリー舞曲5番」が使用されていました。
クイズ番組や多くの番組で、効果音として使用頻度の高い曲は、チャイコフスキー作曲ピアノコンチェルト1番の冒頭部分、ベートーヴェン作曲ピアノコンチェルト5番「皇帝」の冒頭部分などは、おなじみです。
「クラシックは苦手」とよく耳にしますが、知らず知らずのうちに聞いているのです。それもクラシックと知らずに!
なぜこれほどまでにクラシック曲が身近なのか?それは次回にお話しましょう。