ピアノを習いはじめた方、お子さんが習っている方、自宅用にピアノを購入したい、と思ってもピアノって大きくて場所を取るし、値段が張ってそうやすやすと購入できないものですよね。
種類も分かれていて何をどう選んだらいいのか分からない…このように悩んでいる方はとても多く、初めてのピアノ選びって大変迷うものです。
今回はピアノ選びで迷っている方のために、自分にぴったりなピアノが見つかる選び方のポイントを紹介させていただきます!
ピアノ選びの4つのポイント丨初めてのピアノはこれで選びましょう

ピアノの種類はどんなものがある?
ピアノの種類は大きく分けると3つあります。
- アコースティックピアノ
- 電子ピアノ
- ハイブリッドピアノ
それぞれの特徴についてはポイントごとに紹介していきます。
本格的に習う方には伝統的なアコースティックピアノ!
ピアノを本格的に始めたい方にとって、憧れのピアノがアコースティックピアノです。
アコースティックピアノは多くの感情を指先から鍵盤に伝え、ひとりひとりの音色を作り出すことができます。
ピアノは、1台でオーケストラと呼ばれています。その表現力を存分に発揮できるのが、アコースティックピアノです。
アコースティックピアノなら自然な音色と広がりが得られ、鍵盤へのタッチの仕方によって音色・音質が変わるので、表現に無限の可能性をもっています。
アコースティックピアノの中でも、アップライトピアノとグランドピアノという2つの種類があります。
アップライトピアノは奥行きが狭く縦に高いピアノです。
壁につけて設置することができるので、狭い部屋にも設置することができます。
弦は垂直に張られていて、弦を横からハンマーが叩いて音を出す仕組みです。
構造上、ハンマーの戻りがやや遅いので、素早い連打には限界があります。
グランドピアノは奥行きがあり大きく、演奏会などで見る「THEピアノ」がこれです。
弦は水平に張られていて、弦を下からハンマーが叩いて音を出します。
重さで素早く元に戻るので、連打してもアップライトピアノよりスムーズに音が鳴ります。
ピアノ本来の音を出せるのが、アコースティックピアノです。
お値段は、まさにピンからキリまで。
50万円〜が一般的ですが、コンサートホールにあるようなグランドピアノは数千万することも。
初めてアコースティックピアノが作られたのは今から3世紀ほど前です。
ピアノはアコースティックピアノでなければ本当の音は出ない、という人も多く、
今も多くのアーティストから愛されている楽器です。
多様な機能を使いたい方・自宅で大きな音が出せない方には電子ピアノ!
自宅で練習したいけど、集合住宅などで夜間は音が出せない方や、多様な機能を使ってみたい方には、電子ピアノがおすすめです。
電子ピアノはデジタルピアノとも呼ばれる電子楽器です。
ピアノの音に似せた音が鳴るので、アコースティックピアノに比べて表現力は劣りますが、
メーカーによって個性があり、アコースティックピアノにタッチを似せているものもあります。
音量も調節できますし、ヘッドホンを付ければ音は出ません。
小さな赤ちゃんが居たり、夜の早いお年寄りが同居していても、静かに練習することができます。
電子ピアノには録音機能や音色変換機能があります。
音色変換機能では様々な楽器の音を出すことが可能で音のアレンジを楽しむことができます。
初めてピアノを触るお子さんには、様々な音が出ることでより興味を持ちやすいです。
録音機能とは文字通り自分の演奏を録音できる機能です。
さらに録音した演奏を保存できる電子ピアノを選べば、複数の楽器でセッションしているように演奏することも可能です。
多くの電子ピアノにはあらかじめ曲が内臓されていて、有名なクラシックの演奏を聞きながら真似して演奏することもできます。
お値段も2万円〜10万円ほどと一番リーズナブルです。
ピアノに興味があるけれど、手が出し辛いと感じている方、趣味でライトにピアノを楽しみたい方におすすめです。
ピアノの可能性を広げ、より楽しみたい方は電子ピアノの購入を検討してみてください。
本格的なタッチ感と電子ピアノの機能性、両方欲しい方にはハイブリッドピアノ!
お家でもアコースティックピアノのような本格的なピアノを弾きたい…
けれど、置く場所がない…
電子ピアノで、限りなくアコースティックピアノのタッチや音を出したい…
そんな方の希望に応えられるのが、ハイブリッドピアノです。
厳密には電子ピアノの部類に入るのですが、
ハイブリッドピアノはアコースティックピアノのような鍵盤のタッチ感・電子ピアノのデジタル技術を融合させたピアノのことです。
お値段も数十万円〜と高価ですが、電子ピアノの中では現在の最高峰の技術を集約されて作られています。
音もタッチも限りなくアコースティックピアノに近付けながら、デジタルなので調音をする必要がないのも大きな魅力です。
音楽コンクールを控えた学生さんなど、本格的に習う方の自宅練習用としても人気です。
予算に合わせた最高のピアノを見つけよう

今回の記事では、伝統的なアコースティックピアノ、多彩な機能で手頃な電子ピアノ、革新的なハイブリッドピアノについてまとめてご紹介しました。
高いピアノは品質が良いことは勿論なのですが、弘法筆を選ばず、ともいいます。
「何で弾くか?」ではなく、「なぜ弾くのか?」も大事です。
ご予算に合わせ、ご自分の「弾いてみたい!」という気持ちを大切に、最高のピアノを見つけてくださいね。
きっと、あなたの想いに楽器が応えてくれますよ。