世界にはいくつ音楽があるんだろう?
世界には1000種類以上の音楽のジャンルがあるとされています。そんな膨大な数の音楽ですが、元を辿れば一つの国から生まれた、誰もが聴いたことのある音楽ジャンルから細分化しているんです。
さて、今回は世界の音楽ジャンルを5つ紹介します!
普段よく聞く曲の成り立ちを知ることができたり、新たな音楽への扉が開かれますよ。
音楽のジャンル分け

音楽のジャンル1:ポップス
ポップスはよく聞く音楽ジャンルですよね。
ポップスはポピュラー音楽の和製英語であり、海外ではポップと呼ばれています。
王道な音楽ジャンルではあるのですが、定義が曖昧なジャンルでもあります。
ポピュラー音楽とは人気のある音楽全般を指すので、ポップスの特徴としてバンド形式でロックと言われる曲でも売れていたらポップスという事になります。
他ジャンルと混ざりやすいポップスですが、曲調としては歌いやすいメロディだったり耳に残るメロディです。まぁ万人受けする曲はポップスといえますね(笑)
他に特徴としては時代や場所によってポップスの受け止め方が違うという事です。日本のJ-POPは90年代はロック全盛であったのが、2010年代ではアイドル全盛でした。このように日本ではロックやアイドルがポップスの代表格ですが、アメリカではHIPHOPやEDMが大流行し売れているので、日本とは違った面白さがあります。
音楽のジャンル2:ロック
おなじみの音楽ジャンル、ロックのルーツをご存知ですか?
実は、アメリカのブラックミュージックである、ブルースやR&Bから始まったとされています。
奴隷制度で苦しんだ黒人たちが生活の苦しさを歌ったものからブルースが生まれ、ブルースのリズムが早くなりR&B(リズム&ブルース)が生まれました。
このブラックミュージックが白人の若者たちの間で広まりロックが誕生します。
その後エルヴィス・プレスリーがヒットし、世界中にロックを広めました。
ロックはイギリスの若者の間にも広まり、ビートルズが誕生します。
ビートルズは社会現象にもなり、その後学生を中心に反政府運動が活発になるとロック歌手たちが曲に政治的メッセージを込めるようになりました。
ノーベル賞を受賞したボブ・ディランもそのうちの一人。
このように時代背景と関係しながら成長してきたロックですが、特徴として激しい音楽性が挙げられます。
ロックといえば若者の苦悩、叫びを歌ったものというイメージが強いですが、現代のロックは柔らかくなり、複雑な転調や音楽性にこだわりのある楽曲が増え、ポピュラー化している傾向があります。
音楽のジャンル3:ブラックミュージック
ブラックミュージックとは黒人がルーツの音楽ジャンルです。
ブラックミュージックはとても広く、ブルース、ゴスペル、ヒップホップなどなどを総称しています。多くの音楽を生み出した重要なジャンルの一つです。
特徴としては強いビート感とグルーヴ感が挙げられます。
黒人奴隷の間で生活の苦しさを歌ったものから誕生したブルースですが、日本でもブルースといえば哀愁漂う曲が多いです。
ルーツがルーツなだけに孤独や悲しみを表現する音楽なんです。
ゴスペルはもともとはキリスト教の宗教音楽でした。それが黒人奴隷たちの音楽と合わさり黒人たちの感情表現の一つになったのでした。
ヒップホップは音楽ジャンルの枠を飛び出して文化ともいえます。ヒップホップの要素としてはラップ、DJ、ブレイクダンスなどがあります。
アメリカの音楽産業を支えているのがブラックミュージックであり、魂が込められた音楽です。
音楽のジャンル4:クラシック
学校の音楽の授業でも扱われる、音楽の原点的なジャンルです。基本はオーケストラを組んで曲を奏でますが、オペラや声楽が組み合わさることもあります。クラシックを直訳すると「古典音楽」となりますが、一般には西洋の芸術音楽を指しています。
クラシックといえば17世紀から19世紀あたりまでの約400年間に、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどの音楽家によって作られた音楽が代表されます。クラシックを聴くと眠くなるし、どこか堅くて苦手と思う方は多いかと思います。ただ私たちの生活にクラシック音楽は深くかかわっていて、テレビCMやBGM、電話の保留音など毎日耳にしすぎていて意識していないだけかもしれません。ヒーリングミュージックとしてクラシックは注目されていますし、この機会にチャレンジしてみてください。
音楽のジャンル5:ダンスミュージック
ダンスミュージックはその名の通り、ダンスのBGMとしての音楽ジャンルの総称です。ダンスミュージックと聞いてヒップホップがイメージされますが、その歴史は古代ギリシャの陶芸品に音楽家とダンサーが描かれており、確認できる最古のダンスミュージックとされています。
現在ではサルサやEDM(エレクトロダンスミュージック)がダンスミュージックに代表されますね。
サルサはキューバやプエルトリコ発祥のダンスで、ジャズ、ロックなどの音楽が融合したラテン音楽です。
EDMは主にクラブや音楽フェスにおいてその場の人々を踊らせる目的で作られた音楽のことです。シンセサイザーやシーケンサーなどを用いて電子音を鳴らします。
EDMは、今若者に大人気の音楽ジャンルです。
さまざまな音楽が入り乱れる時代へ

音楽のジャンルを5つ紹介しましたが、気になるジャンルはありましたでしょうか?
現在はグローバル化により、様々な音楽が入り乱れ合体しています。
それにより楽曲を単一のジャンルにカテゴライズすることが難しくなっているのが現状です。
今回ジャンルの背景から紹介したのには、普段みなさんが楽しんでいる音楽への造詣が深まることで、より深みも増すであろうという思いからです。
ジャンルの違いを知って理解を深め、楽しいミュージックライフにしましょう。