音楽本来、音楽には治療的な癒しの作用があります。
現代という時代では、音楽にどのような癒しの効果が求められているのでいるのでしょうか。
そして、どのように音楽の癒しの効果を活用していったらよいのでしょうか。
今回は、そんな音楽療法の意義と目的を理解するために音楽療法をめぐる時代状況について考察したいと思いますので、ぜひ最後までご覧下さい。
現代音楽の流れについて解説│音楽療法の目的を理解しよう!

現代の音楽療法を考えるとき、社会における音楽の状況や、音楽をつくり、演奏し、聴き、それを利用することの現代的な特徴についても明らかにし、認識しておく必要があります。
人間によって組織づけられた音響
Blacking, J. によると、音楽とは「人間によって組織づけられた音響である」とおっしゃっています。
いまや音楽の世界も技術革新が目覚ましく、シンセサイザーなどの電子楽器は新しい音の世界を拓き、デジタル録音再生装置は正確無比に原音を再生します。
現代の、そしてこれからの音楽療法は、技術革新時代の相応しいものでなければなりません。
現代は、音楽にあふれている
現代人はさまざまな音のシャワーを浴びながら生を営んでいます。
現代社会には音楽が溢れています。
音楽化社会
小川博司氏は、社会的コミュニケーションの中で音楽の占める部分が増大する過程にある社会を、「音楽化社会」と呼んでいます。
(小川博司: 音楽する社会、勁草書房、1988)
このような意味では、現代社会はまさに音楽化社会である。
現代の音楽化社会では、アイドル化現象が顕著に現れ、広告音楽が隆盛をきわめ、ポピュラー音楽はフォークからニューミュージックへ、英語の歌詞が多用され、ヘビーメタルといわれる悪魔礼讃の音楽が若者の間ではやるという現象がみられています。
このような流れの中で環境音楽が新しい音楽のスタイルとして登場し、一方、未開文化の音楽やブラジルの現地音楽などが関心を集めています。
新しい音楽装置の登場
シンセサイザーという電子機器で音響をつくり、先端技術の粋をこらした装置で再生しています。
療法としての音楽の再生に用いられている、体感音楽療法のボディソニック装置も先端機器といえます。
アロマテラピー(芳香療法)と組み合わせた音楽療法の機器や音楽を皮膚刺激として応用した音楽療法の機器も登場してきています。
現代の音楽の時代の流れについていこう

いかがだったでしょうか。
現代は、かつてないほどに音楽が身近になっているのです。
そういった音楽の時代の流れをしっかり理解することで、現代の音楽療法の流れの理解にも繋がります。
最後までご覧いただきありがとうございます。