音楽療法のHow To

生演奏とオーディオの違い4選

みなさん音楽はどのように聞いていますか?音楽を聴く方法として「生演奏」「オーディオで聴く」という2つの方法があります。

どちらで聴くとしても、より良い音で聴きたい、という思いは共通かと思われます。「良い音で聴くにはオーディオより生演奏のほうがいいに決まってる!」と思いがちですが、最近は「ハイレゾ」というものがあり、生演奏が音質で優れているかというと、必ずしも言い切れなくなってきました。

さて、そこで生演奏とオーディオの違いについて、今一度考えてみましょう。

生演奏とオーディオの違い4選

生演奏とオーディオの違い1:音質の違い

生演奏とオーディオで聴くのには、そもそも周波数、つまり聴こえる音の範囲が違います。まずオーディオですが、一般的なCDの場合、音源の周波数は20hz〜20khzです。

しかし生演奏では、20hz以下と20khz以上の周波数が含まれた音を体感することができます。人間の耳がきこえる周波数は20hz~20khzですので、CDはこれに合わせた規定で製造されています。これは至極当然のことですよね。

しかし最新の研究では、高い周波数を身体全体で聞くことが身体によい効果をもたらすとわかりました。自然の中にも高い周波数が含まれていて、ヒーリングミュージックを聴くと癒し効果があるというのはこの周波数が関係していたんです。

つまり生演奏を聴くことは、身体に良い影響を与えるのです!

生演奏とオーディオの違い2:環境の違い

コンサート、ライブで演奏会を視聴する状況などが、一般的に言う生演奏を聴く、という状態になります。

一方オーディオは自宅に据え置きの機材で聴きます。

コンサートに行ったら大勢の人がいます。隣の人のいびきを聴かなきゃいけないかもしれませんし、トイレに行く、飲み物を取る、などの小休憩も取りにくく、人ごみの中で疲れてしまう事だってありえます。

オーディオなら、こういった不自由もなくゆっくりな音楽を堪能する事が出来ます。自分がいびきをかいていても誰にも嫌な顔はされませんし、好きなタイミングで休憩を挟むこともできます。1人だけで音楽の世界観に浸るのは贅沢な体験といえます。

こういった快適さの点を挙げるとオーディオの方も悪くありません。

ものは考えようです。コンサートでは先ほど挙げたデメリット、「大勢の人に囲まれる」がそのまま強みになります。

大勢の人と共に音楽を楽しむ臨場感と一体感・ライブハウスやホールの反響はその場にいないと経験できないものです。

環境によっても、ご自分にあった楽しみ方をそれぞれ見つけられるとよいでしょう。

生演奏とオーディオの違い3:体験の違い

オーディオで最高音質と言えるのが、ハイレゾです。

ハイレゾの登場により、生演奏とオーディオの音質の差は減ってきているといえます。

ハイレゾはハイレゾリューションオーディオの略。

レゾリューションは解像度のことです。

よってハイレゾとは、これまでのCDを超える情報量を持つ高音質音源のことです。

CD以上の音質があるので、レコーディング現場の空気感やライブの臨場感を、家にいながら体験できます。

そして、いつでも自分が聞きたい時に、半永久的に再生可能です。

常に、完璧な音楽体験が約束されています。

一方で、オーケストラの生演奏や、ジャズの即興演奏、コンサートライブなどはどうでしょうか?

その日が、まれに見る最高の演奏かもしれませんし、指揮者や演奏者の仕上がり次第で、ブーイングが広がる過去最悪の演奏になる可能性もあります。どこまで完璧さを求めたとしても、人に完璧はないからです。

生演奏は、その場一度限りの体験と言えます。

小澤征爾やレナード・バーンスタインに師事した指揮者の佐渡裕さんは、著書の中で「音楽の知識が“凄い瞬間”を生むわけではない」と語っています。

演奏会で時折起こる「奇跡のような瞬間」は、その時その時でしか出会えない、幻のような宝物です。

予測不能な体験は、録音されたオーディオの完璧さと違い、生演奏でしか味わえないものといえます。

生演奏とオーディオの違い4:お金の違い

演奏会といえば地域の公民館で行われるものから、大規模なコンサートホールまであり、かかる費用はピンキリです。

無料の場合もあるでしょうし、1万円近くかかることもあります。

車や公共交通機関を使用する場合、そこに交通費や駐車場料金もプラスされます。

大きい会場では車でも駐車場代が必要になります。クラシックやオペラ等のかしこまった演奏会なら服装にも気を使います。女性ならドレス、男性ならスーツという風にドレスコードに必要な費用だって必要になってきます。

対してオーディオの場合だと、オーディオ代でほとんど完結します。オーディオ本体も値段はピンキリですが、軽くて小さいものは数千〜数万円で買えます。音質の良いものが欲しい場合には数十万円は準備していただければよいです。

Bluetooth対応しているものを買えばスマホからでも音楽を流せますが、対応していないならCDやレコードを買う必要が出てきます。

(このCDやレコードで聴くことがオーディオの持ち味でもあるんですが汗)

https://ongaku-no-chikara.com/active_music_therapy_pattern/

生演奏とオーディオ両方の良さを楽しもう

生演奏とオーディオ、それぞれに違う良さがありましたね。

臨場感を味わいたいなら生演奏、家にいて楽に音楽を楽しみたいならオーディオで聴くとよいでしょう。

どちらかが優れているというわけではなく、両方の良さを場面に応じて、ご自分のために音楽体験を楽しんでみてください!

https://ongaku-no-chikara.com/physiological_changes/