私達人間は、音楽にあふれています。
もちろん一般的な楽曲もそうですが、自然や生活の音も音楽に含まれるかもしれません。
そんな身近な音楽に私達は、感情を刺激されることも少なくありませんよね。
そんな、音楽を理解するために、今回は音楽と生理的影響ついて考察しますので、ぜひ最後までご覧ください!
音楽による生理的影響は?

音楽と生理的変化に差はでにくい
音楽によって心身がくつろぐという事は臨床的には明らかなのだが、医学的見地からすれば、その効果が生理的に立証されないと音楽を医学的治療として取入れる事が難かしくなります。
従ってわれわれは現在までに研究を続けているが、呼吸数、脈拍数、血圧の変化、筋電位の変化、体温の変化、脳波変化などを音楽鑑賞前、中、後で検討しています。
被検者たちは目先的には音楽によってくつろげた、気分がよくなったと申告するのだが、上記の生理的変化には有意差が仲々出ません。
音楽による患者への様々な影響
また筋緊張性の頭痛患者で音楽により頭痛も軽減し、筋電位も低下した(筋緊張が除去された)報告もあります。
一方で、高血圧症患者の中には血圧が低下安定した人、また音楽によって感涙にむせび、かえって血圧が危険域にまで一時的に上昇した例もありました。
今後さらに研究がすすめられ、確実な生理学的変化を立証出来る事を願っています。
ところで、臨床経験で、音楽で血圧が安定する高血圧患者が音楽治療を続ける中で、それまで胸中に抑えていた怒りの感情を抑制がとれて発散出来た人があったが、内部発散効果も認められた事は大変有意義で、今後各種心理療法と併用する価値のある事を示唆します。
アルトシュラーの音楽の効用
以下に示すのは、19世紀のアルトシュラーが述べた音楽の効用のまとめです。
1. 新陳代謝、発汗、血圧、脈拍、内分泌
筋肉エネルギーに変化をもたらす能力
2. 注意を集中したり、注意の範囲を増大する能力
3. 転換と交替の力
(病的状態から、健康な感情と思考に交替する)
4. 気分を変える能力
5. 絵画的、知的に刺激する能力
現在にもそのまま取入れられると思うが、音楽は人間の心を支えるのに不可欠なものである事を意味しています。
今後、音楽が医学的治療法の一つとして、また心身の健康保持のためにも確固たる位置づけを、研究をかさねて得ていきたいと思うものです。
音楽療法は、ほかの治療法と組み合わせて効果を期待しよう!

いかがだったでしょうか。
生理的変化への影響の立証が不十分なため、音楽療法を医学的に用いることが難しいが、ほかの治療法と組み合わせることで効果が期待できると思います。
他の記事でも音楽療法に役立つ知識を解説していますので、ぜひご覧くださいませ。
最後までご覧下さりありがとうございました。