楽器辞典

音楽療法におすすめの楽器 〜オーシャンドラム〜

ここでは、オーシャンドラムを使ってできる音楽療法についてご紹介していきます。

この楽器は、あまり一般には馴染みがないかもしれませんが、とても演奏しやすく親しみやすい楽器なので、音楽療法には向いているでしょう。

それでは使い方などをご説明いたします。

音楽療法におすすめの楽器 〜オーシャンドラム〜

オーシャンドラムの使い方

オーシャンドラムは、タンバリンを大きくしたような楽器で、片側の面が透明になっていてなかに金属の粒子が入っています。
直径は30cmほどです。脇のところからは音は出せません。

鳴らし方としては叩いてもよし、傾けて金属の粒が鳴るようにしてもよしという感じです。

置き方は、床に置いてもよし、手に持ってもよしといったところです。

このようにさまざまな使い方ができるのが、この楽器の特徴だと言えるでしょう。
自由自在に使えるので、その意味でとてもとっつきやすい楽器だと思います。

サラサラと波のような音がするので、楽しい楽器といってよいのではないでしょうか。
癒し系の楽器と呼べそうです。
そう考えるとウクレレのような南国風の楽器と似ていると言えるでしょう。
心を柔らかい風で撫でてくれるような感じですね。

オーシャンドラムの効果

オーシャンドラムを音楽療法に使う効果としては、ほかのことにあまり関心が持てない方が金属の粒子に注目して興味を持ったり、その不思議な外観などに関心を抱いたりする可能性があります。

そのことによって例えば発達障害児や精神障害者、引きこもりの若者や認知症の方々などが周囲とコミュニケーションをとるのに役立つかもしれません。

彼らのなかには物事や周囲の人々への関心が持てない方もいるのですが、オーシャンドラムへの関心が周囲との人間関係を築くことに繋がる可能性があります。

また、この楽器は、演劇で効果音として使えそうですが、そのような点に関心を抱く方もいるかもしれません。その辺りが音楽療法に使えるところなのでしょう。
とにかく変わった楽器ですから、人とコミュニケーションをとるのが苦手な方にとっても興味を抱きやすいと思います。

人間関係の展開に期待のできる楽器

以上いろいろと述べてきましたが、オーシャンドラムには大きな可能性があると思います。

言ってみれば、人間関係の展望を開く楽器なのだと言えるでしょう。

現代日本は高ストレス社会なので、音楽療法が扱えると思われる人の数が増えていますから、その需要はかなりあります。

その意味でも、オーシャンドラムを音楽療法で現在使われている以上に大いに活用していただきたいと思います。