楽器辞典

音楽療法におすすめの楽器 〜ツリーチャイム〜

ここでは音楽療法に使うのにおすすめの楽器として、ツリーチャイムをご紹介いたします。

ツリーチャイムは一般の方々にはあまり馴染みのない楽器かもしれませんが、使ってみると簡単に音が出て、特に子どもに対して音楽療法を行うのに最適な楽器の一つといえましょう。

そこでこれからツリーチャイムの使い方や効果に関して述べていきたいと思います。

音楽療法におすすめの楽器 〜ツリーチャイム〜

ツリーチャイムの使い方

ツリーチャイムは、スタンドに長さの異なるパイプが並んでつけられていて、それを手やバチを使って鳴らします。
鳴らし方としてはグリッサンドさせるなどの方法が一般的です。
グリッサンドという奏法は、1音1音を区切らずに間を空けることなく滑らせるように鳴らす方法です。

これは子どもにとってはとても楽しいと言えるでしょう。
その楽しさから音楽療法がうまくいく可能性があります。
楽しみながら周囲との関わりが生まれてきたら、それはとても素晴らしいことですね。

このように使い方は極めてシンプルなのが特徴です。
とてもとっつきやすく弾きやすい楽器だと言えるでしょう。

さらに、その音色はとても大きな音で、非常に美しいものです。
ただノイズとして感じられるような煩い音ではないため、多くの方々に好かれる類いの楽器だと思います。

ツリーチャイムの効果

ツリーチャイムを使った音楽療法の効果としては、それを鳴らすことによって受ける側が自分を表現し、かつ自身の気分の発散になるということがあります。

そしてツリーチャイムを使うことにより、鳴らす側が他者との交流が持てるようになることが期待されます。
つまりこの療法からコミュニケーションが生まれるわけです。

さらにこの楽器を鳴らすことにより、音楽療法を受ける側が何かを持続して行う力がつくと言われています。
物事への関心が持てるようになることも期待できます。

こういったことから言って、引きこもり精神障害者発達障害児認知症患者など多くの方々に使うことのできる楽器だと言えるのではないでしょうか。

ツリーチャイムの魅力はまだまだある

以上いろいろと書いてきましたが、ツリーチャイムを使った音楽療法にはとても大きな可能性があります。

日本では音楽療法はまだまだ歴史が浅く、効果的な方法が十分に探究し尽くされているとは言えません。

その意味で将来の可能性は無限大だと言えます。

このような意味で、ツリーチャイムを音楽療法に使うことをお勧めします。