音楽療法のHow To

音楽療法を試した人の声丨実際に感じた効果はこんな感じ

ストレスを解消する方法の1つに「音楽療法」というモノがあります。
音楽療法とは、音楽を通して、癒しの効果を得ることを目的としたもので、誰でも手軽に始めることができ、コストもあまりかからないのが魅力の1つです。

今回の記事では筆者自らが音楽療法を通して得られた効果を3つの側面に分けて、解説していきます。

音楽療法を試した人の声丨実際に感じた効果はこんな感じ

音楽療法をやってみた①楽器演奏

正直、私自身、楽器演奏に対する苦手意識が強かったです。

しかし「どうすれば取り組みやすくなるのか」を考えた上で臨むように決心しました。

楽器演奏の内容

楽器演奏をしていくにあたって最初にぶち当たったのが「楽器」問題でした。最初は「ギター」や「ピアノ」のような比較的にメジャーな楽器が真っ先に思い浮かびました。

しかし、今回の目的はあくまで、音楽療法の効果を体験することにあります。

そこで、見てくれを意識するのをやめて「手軽に習得できる」「コストが低い」「時間がかからない」この3つに焦点を絞り、考え直しました。

そして、選んだ楽器が「アルトリコーダー」です。
小学校3年生から中学3年生にかけて音楽の授業で演奏していたので吹けると思ったから選びました。
案の定、忘れている箇所はあっても指の動きは覚えていたので、思い出すのに時間はそんなにかかりませんでした。

曲は比較的に弾きやすい「童謡」と老若男女の人が知っている「有名曲」の2つのジャンルに絞ることにしました。

演奏は、休みの日の午前中、1人の時に行います。人間の頭が冴えている時間帯が早朝だったのと、比較的に静かな環境を作ることで、より音楽療法の効果を実感できると思ったからです。

更に、だらだら時間をかけるのではなく、30分から1時間を目途に行うようにしました。
時間制限を設けることによって、真剣味が増すと考えた結果です。

楽器演奏によって生じた効果

楽器演奏によって生じた効果は以下の通りです。

  1. 集中力が鍛えられた。
  2. 気分が高揚し、心が晴れた。

①の集中力が鍛えられたという意味を説明します。

失敗をすることは仕方がない。問題は、失敗にこだわり過ぎて、演奏そのものを放棄することにある」そう自分に言い聞かせて、演奏に取り組んだのです。

すると、曲の終わりに向かって、より良い音楽を作ろうとする力が働き、気が付けば曲の世界にのめり込んでいました。

どうすれば、音が完成するのか。
どういう風に指を動かせば、上手く行くのかを必至になって考えるようになり、頭が冴えてくるような感覚に襲われました。

また、自分が奏でている曲がちゃんと成立していることが分かったら、とても嬉しくなり、②のように気分が高揚していました。

曲の上手い、下手ではなく、音楽に限らず、何かに取り組む大切さを教えてくれた楽器演奏でした。

音楽療法をやってみた②歌を歌ってみた

歌を歌うのが好きです。嬉しくなると思わず「鼻歌」を口ずさむほど、歌うことを意識しています。

ただ、今回の音楽療法の効果検証にあたっては、できる限り本格的に歌うことを決めました。
何か別のことをしている最中に歌うのではなく、ただ歌うことだけに特化した場所を用意することを決めたのです。

そこで、もっと手軽にできる「カラオケボックス」で1日歌ってみることにしました。

歌う環境はどうだったのか

少しでも自分が歌える時間を作るため、1人で行きました。
そして、今回はみっちりやり切ろうと思って4時間丸々歌うことにしました。

楽器演奏の時は苦手意識が強かったため、あえて短い時間に区切って集中することを目的としていました。
しかし、歌うことに関しては、わりと得意な方だったので、時間が長くなっても苦にはならないと思いました。

そして、持てる力全部を出し切ろうと思って、あえて多めの4時間にしたのです。

歌うことによって生じた効果

みっちり歌い切ったことによって、2つの効果が生じました

  1. 心と身体が軽くなった。
  2. 心地よい疲労感に襲われる。

①に関しては実際に体重が減ったわけではありません。
ただ日頃の鬱屈とした思いを全部歌にぶちまける思いで歌いました。
すると、心の中のモヤモヤが歌い、吐き出すことによって徐々に晴れていき、すっきりしたのを覚えています。問題そのものが解決したわけではないのですが、問題に対して、余裕を持って向き合える心構えが作れたのです。

②はまるで全力疾走をしたかのような疲労感に襲われました。
身体は正直きついけれど、どこかやりきったかのような満足感を味わえたのです。
歌も一種のスポーツなのかもしれないと身をもって実感しました。

ただし、人によっては歌える時間にも個人差があるので、無理のない範囲で歌うことをおススメします。

音楽療法をやってみた③音楽鑑賞

音楽鑑賞も歌うことと同じくらいに好きです。
おまけに他の2つと比べると自分から動くことがないので、疲れていても、無理のない労力で実践できるため、やりやすかったです。

音楽鑑賞の中身

音楽鑑賞をしていくにあたって、以下のようなルールを設けました。

  • パソコンで鑑賞しない⇒あくまで聴くことに特化させるため。
音楽鑑賞によって得られた効果

テンションが高くなり、気分が晴れやかになりました。
聴くことにひたすら集中することによって今まで気付かなかった音楽の効果を体験することができたのです。

そして、以下のような気付きを得ました。

  1. 気分が落ち込んでいるときには無理やり明るい曲を聴くのではなく、静かな曲を聴く。
    心の振れ幅に合わせることで、同調効果が得られ、気持ちが安定することが分かりました。
  2. 自分が知っている曲を選ぶと、盛り上がりの部分が自然と分かるので、そこに差し掛かってくるとワクワクしてくることに気付いたのです。
  3. 知らない曲は知っている曲に比べると、盛り上がるまで時間がかかる。
    でも、自分の音楽への世界が広がるので、次からの音楽療法の音楽選びの参考になりました。

音楽療法の効果は人それぞれ

音楽療法によって得られる効果を3つの側面から見ていきました。
私自身、精神面的な上でのアプローチが全体を占めていたと思います。

音楽療法によってもたらされる効果は人それぞれです。
だからこそ、自分に合ったやり方を詮索してより良い効果を体験していただけることを望みます。