子どもの心身の発達をしていく上で、注目されているのが「音楽療法」です。
音楽療法とは「聴く、歌う、演奏する」行為を通して、子ども達の成長を促していく取り組みを指します。
今回の記事では、音楽療法における「子どもへの教育」の部分に特化した楽器「ドレミパイプ」について紹介していきます。
音楽療法におすすめの楽器 〜ドレミパイプ〜
ドレミパイプとは?
ドレミパイプとは、チューブ状の形をしている打楽器、いわゆる「パーカッション楽器」と呼ばれているものです。
ドレミの音程に調律された楽器で「知育楽器」としても注目されております。
ドレミパイプの歴史
ドレミパイプの歴史は1995年代のアメリカから始まったとされています。
紙管をリサイクルに出す際に、切断した際の長さによって音が変わることに気付いた「クレイグ・ラムゼル」が、楽器着想に至って、商品化に乗り出したことがきっかけだと言われています。
日本では2002年から輸入され、2003年のテレビ番組「ポンキッキーズ21」の番組内演奏から、認知度が高まっていきました。
ドレミパイプの構造
ドレミパイプは基本8本で1セットです。
その音の内訳は「ド(赤)、レ(橙)、ミ(黄)、ファ(黄緑)、ソ(緑)、ラ(青)、シ(紫)、ド(赤)」の基本の8音になります。
プラスチック製の柔らかいパイプなので、身体面においても安全が保障されています。
ドレミパイプの使い方
ドレミパイプの使い方は至ってシンプルです。
パイプを手に持ち、机や床、膝や太ももを叩くことによって音を奏でることができます。
比較的に場所を選ばないで済むため、気軽に演奏が出来るのも魅力の1つです。
ドレミパイプを音楽療法に落とし込んで考えてみる。
ドレミパイプを歴史、構造、使い方の面から解明してみました。
今度は、ドレミパイプを演奏することで、どんな効果が望めるのかを2つの視点から読み解いていきます。
ドレミパイプを叩くことでリズム感を学べる
ドレミパイプの音を聴くことで、リズム感を学ぶことができます。リズム感を学ぶことで生まれるメリットは以下の通りです。
- 自転車や球技をする上での「運動能力」の育成に役に立つ。
- 会話をする上でのテンポを掴むきっかけとなる。
このような効果を見込めるからこそ。ドレミパイプは知育楽器として注目されているのです。
ドレミパイプを叩くことで集団行動を学べる
ドレミパイプを叩くことで、集団行動を学ぶことができます。
ドレミパイプは1つの楽器の音を複数の人間が分割し、担当していくことがメインとなる楽器です。
そのためチームが協力して、音を奏でることが求められてきます。
どのように動けば、より良い音が出せるのかを1人1人が考える。
それは組織に所属して働いていく上での規律を学んでいくことにも繋がるのです。
遊び用具として受け入れられやすい

音楽療法において有効な楽器の1つとして、今回、ドレミパイプを紹介しました。
「感受性」と「集団意識」をドレミパイプの演奏を通して、学べることが分かったでしょう。
「勉強」ではなく「遊び」を介することで、無理なく受け入れられるようになっています。
ドレミパイプは本当に覚えやすい楽器なので、音楽療法の場でも充分に通用すること間違いありません。