音楽療法とは一口でいえば音楽による心理療法といえるが、欧米ではすでに臨床心理療法として確立され、音楽のもつ機能性を活用し病気の治療に用いる方法として定着しているのが現状といえます。
そこで複数回に渡って音楽療法について正しい理解を深めることを前提に、今回は症状別に具体的な音楽を紹介します。
4つの症状別に具体的な音楽例を紹介!│治療法としての音楽療法を理解する

既製の音楽をレコードを用いて対応的に用いた例としてPodolsky(1954年)の音楽処方がよく知られています。
早速、Podolskyの音楽処方をもとに症状別に具体的な音楽をご紹介します!
ゆううつに対する音楽処方
- バッハ……ブランデンブルグ協奏曲第2番
- ベートーヴェン……エグモント序曲
- ドビュッシー……イベリア
- ガーシュウィン……ピアノとオーケストラのための第2狂詩曲
- ハイドン……オラトリオ「天地創造」
- リスト……ハンガリー狂詩曲第2番」
- リムスキー=コルサコフ……シェヘラザード
- ロッシーニ……ウイリアムテル序曲
- スッペ……「詩人と農夫」序曲
- ワーグナー……「パルシファル」前奏曲
いずれも1日約3時間ほどこれら音楽を聴くように指示されます。
怒りと不快な状態が続くとき
- バッハ………コーヒー・カンタータ
- ショパン……夜想曲(数曲)
- ファリャ・・・・スペインの庭の夜
- ヘンデル・・・・・水上の音楽
- リスト……メフィストワルツ
胃腸障害
- ボッケリーニ……フルートと弦のための協奏曲
- バッハ……2つのヴァイオリンのための協奏曲
- モーツァルト・・・・・イ短調ソナタ
- ドビュッシー…..…子供の情景
- ドヴォルザーク……弦楽のためのセレナード
片頭痛
- ラロ……スペイン交響曲 S.
- リスト……ハンガリー狂詩曲第1番
- オッフェンバック……ホフマンの舟歌
- バッハ.……ゴールドベルグ変奏曲(4
- ボロディン……イーゴリ公(ホロビッツアンダンス)
- ショパン.……幻想ポロネーズ
- ドヴォルザーク……スラヴ舞曲
- ガーシュウィン….…パリのアメリカ人
症状に応じて、音楽を使い分けよう!

いかがだったでしょうか。
音楽の感じ方は患者によって感じ方も違いもあるが、一つの指標として用いていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。