音楽が人に与える影響というものは、計り知れないものがあります。
音楽をただ聞くだけでなく、自分が楽器を演奏して音を奏でるということができればますます楽しさは広がります。
メロディーには人を癒すもの、高揚させるもの、落胆させるもの、快適にするもの、不快にさせるもの等色々あります。
自分が幼いころから聞いてきた音楽は、当時の生活だったり感情だったり様々ものとともにあり、それを再現したり、思い起こしたり、自分の精神状態と密につながっている事が多いのです。
今でも私はイメージトレーニングと称して出社前や一人でいる時間に様々な音楽を聴いて自分のマインドコントロールを行っています。
よくフィギュアスケートの選手が自分の演技前にウォークマンで自分のモチベーションを高めているがあれと同じ理屈です。
音楽が子供に与える3つの可能性

私が幼少期聞いていたり、親しんできた音楽を思い起こしてみると、母親がクラシックのレコードをかけてくれたり、ベートーヴェンの月光やショパンの雨だれ、別れの曲、クリスマスに聞いていた讃美歌やモーツァルトのオペラを楽しんでいました。
幼稚園の頃からオペラ劇の児童版オペレッタに出演したり、小学校の頃は1年生のときから礼拝が授業にあって讃美歌を歌ったりクリスマス礼拝で聖歌隊に選ばれてコーラスをしたり、音楽祭で合唱隊に選ばれて普門館の大ステージで寸劇やうたをうたったり音楽と非常に密な関係で活躍もしてきました。
今でも礼拝のミサの音楽矢讃美歌を聞くと荘厳な気持ちになって、気持ちが落ち着きます。
音楽が子供に与える可能性①:音楽を通して忘れていた様々な記憶、感情、想いを思い出せる
子どもに与える可能性の第一は、自分の人生の生活の記憶として年をとってもちゃんと体が覚えていて楽しい思い出、哀しい思い出、その当時の情景が大人になっても再現できるということ。
音楽を通して忘れていた様々な記憶、感情、想いを思い出せるということです。
自分が心地よく過ごす環境は幼少の頃の楽しい思い出からくるものであり、それと同じ環境を大人になっても作ってあげれば楽しく心地よく感じられるものです。
私は高校までの一貫教育で大学で初めて外部に出たのですが、学校の教育方針の一つに行事教育というものがありました。
建国記念日の日は学校で式典があって家では日の丸を飾り学校では紅白まんじゅうをもらって11時には帰宅できたとか、体育祭の日はおやつを持っていけて、中高大学まで参加するマラソン大会があるとか、1年を通して学生時代の楽しい思い出が音楽とともに詰まっています。
今でもクリスマスが近づいてきて讃美歌を聞けば、当時の雪が降って寒かった空、クリスマスに母親と作った美味しい料理、テーブルに積みあがった家族同士で買ったプレゼントの山、プレゼントを開けていいのはクリスマス25日の日まで待たなければいけないので早く明日がくれば良いなと思ってベッドに入ったドキドキ感など色々なことを思い出します。
学校、家庭の影響で知らず知らずのうちに自分の情操教育できていたんですね。
音楽が子供に与える可能性②:耳が良くなる
第二には、耳がよくなるということです。
違った音を聞き分けたり、音のニュアンスで人間の感情を推し量ることもできます。
例えば言葉に抑揚がなく淡々と話している時は、感情(怒りなど)を抑えているか、もう自分の行動や意思決定に迷いがなく決めていることを冷静に伝えようとしているとか、女の子のやばいという一言でも、抑揚やニュアンスによって、称賛しているのか、まずいとか危ないとかネガティブな嫌悪感で云っているのか聞き分けることができます。
前に竹中直人の芸で笑いながら怒るというのがありましたが、面白かったけどあれは精神異常者の芸だと思いました。
言葉のニュアンスが感情と伴っていない人は、何を考えているのかわからず怖いです。
コミュニケーションをするうえで音を聞き分けるということは言葉の意味を理解するのと同じくらい重要な意味があると考えます。
他にも耳の良さで危険を察知し、自分の身を守る事もあります。
蜂の飛んでくる音、立てかけてあった建材が崩れてくる音、アメリカに行った時もショッピングセンターで銃の撃鉄を起こす音が聞こえてほうほうの体で逃げ出したこともありました。
耳の良いのは料理にも役立ちます。私はてんぷらの揚がり具合を油を上げる音で判断するようにしています。
ちょうどよい具合に揚がってくると油のあとが微妙に変わります。美味しいてんぷらを揚げるコツですよ!
音楽が子供に与える可能性③:身体の神経の動きが鋭くなる
第三には、自分がピアノ弾いていて感じたのですが、左手と右手で別々のメロディーを奏でるので、身体の神経の動きが鋭くなるということです。
ドラムをたたく人などは特にそうですが手足4本で別々のリズムを盗ったありするので運動神経発達します。
リズム感も出てきますし、よくスポーツ選手で楽器も得意という人は珍しくありません。
音楽にあわっせて体を動かすのは精神衛生上にも健康にも良いと思います。
子どもの頃から楽器に触れていれば、感性も情緒も豊かになると思います。
自分の耳障りのいい音というのは、肉体的にも精神的にも満足させてくれるもの。
音には感情も込められます。
だから楽譜は同じでも演奏するピアニストによって名演奏が生まれたり、人の心に残る音が出せるのだと思いますよ。
音楽は人間の誇れる文化

音楽には歴史もあるし、時代によっては皇帝が音楽好きでモーツァルトのように社会的地位を得る人も出てきた時代もありました。
人間の誇れる文化だと思います。
人の感情を左右する音楽の力によって医療や精神疾患の治療にも多大な効果を発揮すると思います。
私は専門の医者や音楽かではないので自分の持論を展開するため自分の体験談や昔話が多くなってしまったこと、お許しください。
説得力のある理論を展開するには自分の実体験が最適です。
そこから生まれてきた法則や真実には人を共感させる説得力があります。
音楽を愛する一個人として意見をつづって見ました。
これからも音楽と生きていく、そういう人生を送りたいと思います。